Core i5-8600KオーバークロックでドラクエXベンチマークのスコア25%アップ!!

1.はじめに
前回は、Core i5-8600Kを使用したPC自作の様子と、定格クロックでのドラクエXベンチマーク結果をご紹介しました。
せっかく倍率アンロックモデルを購入したので、今回はオーバークロックを試してみました。
使用するベンチマークは、今回もドラクエXベンチマークです。
結果から言いますと、オーバークロックによって、平均スコアは、定格時の「5,371」から「6,736」(25%アップ)まで上昇しました。
そこそこスコアアップできたと思います。

ベンチマーク結果‗06

【主要コンポーネント】
 CPU   :Core i5-8600K
 マザーボード:ASUS  ROG STRIX Z370-F GAMING
 メモリ   :Crucial DDR4-2666 8GB×2枚
 ストレージ :Samsung SSD 850 EVO 500GB
2.検証方法
前回同様、今回もドラクエXベンチマークを使用します。
設定を変更するごとに3回ずつベンチマークを実行し、その平均値を使用します。
定格時と比べて、設定変更後の平均値がどれくらい向上したのかを確認します。
3.実施
オーバークロックは、各部位ごとに以下の順で実施し、それぞれの効果を確認しました。
①メモリ
②CPU内蔵GPU
③CPUコア

全ての設定変更は、BIOSから行いました。
また、壊れるリスクが高くなるため、基本的に各種電圧はあまり変更していません。

①メモリ編
まずは、「メモリ」からオーバークロックしました。
初期値は、自動(2,666MHz)に設定されており、少しずつクロックを上げていったところ、最終的には「3,200MHz」までクロックを上げることができました。
この時のベンチマーク3回の平均スコアは、「5,720」でした。
定格時の平均スコアは「5,371」でしたので、「350」(7%)程度スコアが向上しました。

②CPU内蔵GPU編
メモリの限界がわかったところで次に「CPU内蔵GPU」のオーバークロックを行いました。
Core i5-8600Kの内蔵GPUの定格クロックは、1,150MHzになります。
内蔵GPUも少しずつクロックを上げていったところ、「1,350MHz」まで上げることができました。
この時のベンチマーク3回の平均スコアは、「6,434」でした。
メモリの向上分を含め、定格比で「1,060」(20%)程度スコアが向上しました。

③CPUコア編
最後に「CPUコア」のオーバークロックを行いました。
Core i5-8600Kの場合、定格ではターボブーストが働くと、稼働しているコア数に応じて、以下のように最大クロックが変動します。
1コア稼働時:4.3GHz
2コア稼働時:4.2GHz
3コア稼働時:4.2GHz
4コア稼働時:4.2GHz
5コア稼働時:4.1GHz
6コア稼働時:4.1GHz

Core i5-8600Kなどの倍率アンロックモデルでは、このターボブースト時の最大クロックを変更することができます。

なお、CPUコアの電圧設定が「Auto」になっていると、安定動作させるために、BIOSが勝手に電圧を高く設定します。
今回は、自分で電圧を設定したかったので、「Manual Mode」(固定モード)に変更し、テストを行いました。
「CPUコア電圧」を「1.2V」に設定し、最終的に5.0GHzまでいきました。
しかし、ベンチマークの結果は、少しクロックが低い4.7GHzの時と変わりありませんでした。
どうやら、CPUのコア以外の部分がボトルネックになって、スコアが向上しなかったと思われます。
4.7GHz、5.0GHzそれぞれの結果を載せます。
4.7GHz時の平均スコアは、「6,736」でした。
5.0GHz時の平均スコアは、「6,726」でした。
メモリ、GPUの向上分を含め、定格比で「1,360」(25%)程度スコアが向上しました。
4.まとめ
メモリのクロックアップで得られたスコアの向上率は、7%程度と、それほど高くはありませんでした。
メモリに比べ、GPUのクロックアップは、スコアが13%も向上しました。
タスクマネージャーで確認しても、GPUの使用率は、常に100%付近でしたので、GPUのクロックを上げれれば、さらにスコアは伸びそうです。
3Dゲームのベンチマークなので、当然といえば当然ですね…

CPUコアのオーバークロックは、スコアがあまり伸びませんでした。
これは、内蔵GPUがボトルネックとなり、スコアが伸びなくなっていると思われます。
実際に、CPU使用率は、定格クロックでも数%~40%程度であり、余裕のある状態でした。

YouTubeにもオーバークロックの様子や、ベンチマーク結果などをアップしていますので、よかったらご覧ください。

以上、Core i5-8600Kのオーバークロックを行い、ベンチマークの変化を比較した結果でした。

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